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Home 美術鑑賞の方法

モネ「睡蓮の池」で実践!作品を観察する「鑑賞チェックシート」という見方

~立体的美術鑑賞法を使って美術鑑賞のレベルをあげる~

Mickey by Mickey
2022年6月1日
in 美術鑑賞の方法, 作品解説, フランス, 19世紀, 印象派, モネ

ゼロアートのMickeyです。

今回は、5つのフレームワークからなる立体的美術鑑賞法の、2つ目の鑑賞の型「鑑賞チェックシート」をご紹介します。

 

「鑑賞チェックシート」を使いこなして、
「みる」から「観察する」へとレベルアップ!していきましょう。

 

前回ご紹介した、「おおざっぱに掴む」鑑賞フレームワーク「3P」はこちらです。

ゴッホの星月夜で実践!美術鑑賞はじめの一歩、「3P」という見方
ゴッホの星月夜で実践!美術鑑賞はじめの一歩、「3P」という見方

 

目次

  • 見えなかったものが見えるようになる!鑑賞チェックシートとは?
  • ① モチーフ
  • ② 色( どんな色が使われているか)
  • ③ 明るさ/暗さ( 全体の雰囲気)
  • ④ シンプル/ 複雑( 全体的な要素の多さを捉える)
  • ⑤ サイズ大きい/ 小さい
  • ⑥ 好き/ 嫌い( 総合すると、どう感じたか)
  • 「鑑賞チェックシート」の実践:モネの「睡蓮の池」

見えなかったものが見えるようになる!鑑賞チェックシートとは?

2つ目の鑑賞の型は「鑑賞チェックシート」、実際に使うのはこちらのシートです。

 

このシートを使って、「作品をつぶさにみて、そして観察」していきます。
そうすることで、見えないものが見えるようになる「きっかけ」を、掴んでいただくことができます。

 

 

作品をみる時に、この「鑑賞チェックシート」が必要なのは、なぜでしょうか。

それは、人間にとって「物事を正しく見る」ということがとても難しいからです。

 

例えば、だまし絵。

こちらはよくある「だまし絵」ですが、同時に2つの見方ができる作品になっています。

「老婆」にも「若い女性」にも見えるのですが、あなたはその両方を見ることができるでしょうか。

 

わたしは、種明かしをしてもらわないと「老婆」が見えませんでした。。

 

つまり人間は、物事を「自分の見たいようにしか見ていない」わけです。

そして実際に人間がちゃんと物事を見て「記憶していること」は、実はそんなに多くないのです。

 

というわけで、作品鑑賞をしていく「第一歩」として、

 画面に「何が描かれているのか?」を「漏れなく、くまなく」観る

ことが、基本になるのです。

 

これを実践するための鑑賞の型が、この「鑑賞チェックシート」です。

まずはこのシートに沿って、以下5つの観点から作品を分解し、つぶさにみる=観察することを試みてください。

①モチーフ:「描かれているものは何か」を細かく見る
②色:「色彩はどうなっているのか」を細かくみる
③明るさ/暗さ:「明暗はどうなっているのか」を細かくみる
④シンプル/複雑:「シンプルなのか複雑か」を細かくみる
⑤サイズ:「大きい/小さい」を細かくみる

 

そして最後にその作品が、総合的に「好きか嫌いか」を書きだしていきます。

⑥総合すると、好き嫌い?:「好み」を総合的にみる

 

あまり難しく考えず、自分が感じたまま

・「何が?」
・「どのように?」

描かれているのかを、楽しみながら書き込んでいくのがポイントです。

 

これを繰り返し行うと、作品を観る行為が、「みる」から「観察する」へと変化していきます。

「みる」から「観察」に昇華できると、「美術鑑賞のレベル」はあがっていきます。

 

それではひとつづず、解説していきます。

 

① モチーフ

 

「モチーフは何か?」を意識的にみていきます。

 

主に作品に描かれているものを、以下4つ観点で意識的に書き出し、漏れなく記入します。

・テーマは何か。(神話/宗教/肖像/風俗/風景/静物、など)
・人物はだれか。(人間/神話の神々/権力者/王様/貴族/庶民、など)
・物はなにか。(食物/動物/自然/日用品、など)
・場面はどんな状況か。(季節/時間/天候/場所、など)

 

この項目を通じて、作品に何が描かれたり表現されているのかを、正確に把握しましょう。

 

実は西洋絵画のモチーフには、様々な意味が含まれています。その意味がわかると、もちろん作品への理解は深まります。

ですが最初は、「モチーフによっては意味が込められている場合がある」ことを、頭の片隅に入れておくだけで十分です。

 

それよりもまずは、描かれているものを見落とすことなく記入し、正確に把握することを目標にしてください。

 

② 色( どんな色が使われているか)

 

どのような色が使用されているかを把握します。

特に以下2点について、注意深く観察しましょう。

・主に使われている色はどんな色か
・それ例外の色で印象的に使われている色はどんな色か

 

色の理論も、奥深いです。

例えば、色相環で対角にあるものは補色関係にあり、互いの色を引き立てあう相乗効果があります。
真上の黄色と真下の青を隣同士に並べると、コントラストがはっきりするのはそのためです。

確かに、このように理論を知っていると、作品鑑賞をする時の視点が増えます。

ですがまずは、「主に使われている色」と「印象的に使われている色」の2つを、漏れなく探しだすことから始めましょう。

 

③ 明るさ/暗さ( 全体の雰囲気)

 

3つ目は、画面全体の明るさについです。

感覚的に、全体として明るい雰囲気なのかどうかを判断し、5段階でチェックしてみてください。
作品の中に明るさと暗さが同居しているような場合は特に、どんな印象を受けるのかを重視しましょう。

 

明暗についても、技法などを掘り下げるとより深い鑑賞につながりますが、
まずは感覚的に、全体的な明暗の雰囲気が5段階でどのレベルにあるのかを捉えてください。

 

④ シンプル/ 複雑( 全体的な要素の多さを捉える)

 

作品がシンプルか複雑かをチェックします。

総じて画面内に描かれている対象が多いほど複雑で、少ないほどシンプルといえます。
①のモチーフの記入と見比べながら、ここ(④)では、感覚的な判断を記入していきます。

 

例えばこちら、フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》のように、
一画面に女性がひとりだけ描かれているような「1画面1対象」の作品は、究極にシンプルといえます。

一方のこちら、ベラスケスの《ラス・メニーナス》の場合は、
王様や従者や画家など、人物だけでも11名描かれていてる「1画面多対象」の複雑な作品です。

 

 

⑤ サイズ大きい/ 小さい

 

5つ目、最後の観点はサイズです。

正確な数値は、画集やWebなどで容易に確認いただけますが、
その前にまず、感覚的にその絵画のサイズをどう感じるか、をチェックしてみてください。

実際のサイズよりも大きく感じる作品があれば、逆に小さく感じる作品もあると思います。
そのような感覚も含めてチェックしてみましょう。

 

サイズというのは面白いもので、同じ作品であってもサイズを変えただけで、人に与える印象が変わります。
同じ絵画を見ているはずなのに、Web上でみるのと実物とでは印象が違う、と感じるのはそのためです。

また、西洋では、大きいもののほうがよいとされるため、西洋絵画(特に古典)の大画面には、高貴・高尚なモチーフが描かれます。

 

画集などで見る限り小さなサイズのように感じられた作品が、実際には大画面に描かれているとしたら、そこには何か理由があるはずです。そのような気づきから問いを立て、作品鑑賞を深めていくことも可能になります。

 

⑥ 好き/ 嫌い( 総合すると、どう感じたか)

 

ここでは、①〜⑤の各要素について、自分のフィーリングを書き込んでいきます。

例えば、①のモチーフをどの程度好きと感じるのか、②の色合いはどうか・・・ という具合に、ひとつづつ5段階でチェックし、レーダーチャートに書き込んでみてください。

 

この⑥が大きなチャートにになった作品は、あなたにとって心地よい、好きな作品だということです。

実際にいくつかの作品について、自分の感覚をレーダーチャートにあてはめていくと、

・どの部分に強く惹かれるのか
・どんな点を強く嫌悪するのか

といったことを、明確に「分けて」考えられるようになり、自分の好みの傾向がわかってきます。

 

そしていつのまにか、作品を読み解けるようになっていくのです。

 

*

 

最後の欄には、気づいたことを書き出しておきましょう。

一番好きなのはどんなところか、逆に一番どこか嫌いなのか、の2点に焦点をあてて自由に書いてみてください。

ご自身の意識がどこに向いているのかを、把握することができるはずです。

 

「鑑賞チェックシート」の実践:モネの「睡蓮の池」

 

それではここで、モネの「睡蓮の池」で実践した「鑑賞チェックシート」をご紹介します。

これは、あくまでもわたしが個人的に感じたことを記載した結果です。正解/不正解ではありませんので、ご留意ください。

 

 

【参考情報】モネの「睡蓮の池」については、こちらで詳しく解説しています!

300点あるモネの睡蓮のひとつ「睡蓮の池」を5つの観点で徹底観察
300点あるモネの睡蓮のひとつ「睡蓮の池」を5つの観点で徹底観察

 

あなたもぜひ、お気に入りの作品を題材に、実際に「鑑賞チェックシート」を記入してみてください。

 

例えばこんなことができるようになります。

・作品を「ありのまま」に見る
・作品の好き嫌いについて、自分の傾向がわかる
・今までは興味を持てなかった作品を楽しめるようになる

 

そして、たくさんの作品で実践することで、

・画面(作品)から、「漏れなく情報を受け取れる」ようになる
・「なぜ、これが描かれているんだろうか?」という風に、「次の問い」を立てられるようになる

という風に、少しずつですが見方が深まっていきます。

 

そうするうちに、次第に、西洋美術の流れを掴むことができるようになっていきます。

その「きっかけ」を、手に入れられるのが、この「鑑賞チェックシート」なのです。

 

*

 

いかがでしたか?

 

作品をありのままに見られるようなると、次のステップに進みたくなるはずです。
作品というのは当然「誰か(アーティスト)」が描いているので、「作品」の次にみるのは「人」になります。

ということで、次回は3つ目のフレームワーク「ストーリー分析」についてご紹介します。
アーティスト(人)をストーリー(物語)に沿って「分析していきましょう」という見方です。
お楽しみに!

 

 

参考文献:「論理的美術鑑賞法」堀越啓


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Mickey

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愛媛の田舎まちで、鮮魚商(お魚屋さん)を営む両親の一子長女としてこの世に生を受けました。感受性豊かで芸術家肌な魚座。ゼロかイチか白黒はっきり答えが出ることが好きなわたしは、リケジョという人生を選びます。

大学は名古屋で工学部に進み、SIerとして就職しますが、28歳で舞台俳優に転向。10年ほど身を置いたのち、会社員生活に戻ったわたしは現在、素材メーカーの知的財産部でシステム担当をする傍ら、定年後の未来を見据え(笑)、アートアドバイザーを始めました。

アートを学ぼうと思ったきっかけは、代表の堀越のメルマガで目にしたこのコトバ。

『~感性と論理は両立しないという「嘘」~ 論理的な力は感性と両立する、むしろともに高めあう関係』

色々なアートの楽しみ方、観方、感じ方があります。それでいいのです。アートに正解はない、逆を言えばすべてが正解!EverythingOK!!そんな想いを胸にガイドさせていただいています。

◯ 好きなこと

感じることが大好きで感じたものを放出することが喜びのわたしは、幼いころから気づけば歌って踊っていました。そしていまは、歌手のコンサート等でバックコーラスをさせていただいたり、ボイストレーナー(歌講師)を目指して日々勉強しています。

◯ 見方が変わった「絵」

クロード・モネの「積みわら(日没)」

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