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Home 年代 15世紀

バロック美術の「3つの特徴」と「7つの観点」とは?

バロック絵画を代表する5人のアーティストたちが交差する時代

Akko by Akko
2020年3月29日 - Updated On 2023年3月9日
in 15世紀, イタリア, バロック, オランダ, 美術様式, 16世紀, スペイン, 17世紀, フランス

ゼロアートのAkkoです。

本日は、ルネサンス、マニエリスムに続く美術様式で、

芸術が大きく花開いたバロックという美術様式についてご紹介します。

 

目次

  • 1、バロック美術の3つの特徴とは?
    • ◆Period(When?)
    • ◆Place(Where?)
    • ◆People(Who?)
  • 2、バロック美術はなぜ?どのように生まれてきたか?理由や背景をA-PESTで分析する
    • 【1】Politics:政治的背景
    • 【2】Economics:経済的背景
    • 【3】Society:社会的背景
    • 【4】Technology:技術革新の背景
  • 3、【3K分析】バロック美術の3つの特徴
    • 【1】革新(Kakushin)
    • 【2】顧客(Kokyaku)
    • 【3】競争・共創(Kyousou)バロックを代表する5人のアーティスト

1、バロック美術の3つの特徴とは?

バロック美術の特徴を3つのPの観点から整理すると以下の通りとなります;

 

バロック美術とは、

 

◆Period(When?)

16世紀末〜18世紀半ばまでの間で、

 

◆Place(Where?)

当初はローマで始まり、フランス、北部イタリア、スペイン、ポルトガルへと広まっていき、

そして、オーストリアや南部ドイツ、ロシアにも伝播していきました。

 

◆People(Who?)

カラヴァッジョ、ベラスケスやフェルメール、レンブラントなどの巨匠アーティストが輩出されました。

 

カラヴァッジョ(イタリア):聖マタイの召命

 

ベラスケス(スペイン):ラス・メニーナス

レンブラント(オランダ):夜警

フェルメール(オランダ):真珠の耳飾りの女

ルーベンス(フランドル):キリスト昇架

 

ルネサンスは、三万能人の中で最も長生きしたミケランジェロが最後を牽引し、

その影響がマニエリスムに引き継がれていきました。

そのマニエリスムの最大の画家として評価されているのがエル・グレコです。

 

【参考記事】

マニエリスムとは?3つの観点から「特徴と背景」について解説!
マニエリスムとは?3つの観点から「特徴と背景」について解説!

 

このような流れを引き継ぎ、生まれてきたのが、バロックという

「美術が非常に栄えた時代の美術様式」です。

 

このバロック様式を一言で表現するのであれば、バロック美術とは、

 

「神の素晴らしさと繁栄を称えるために、

 大胆かつドラマティックな表現によって切り開かれた

 芸術が大きく繁栄した時代」

 

です。

 

では、このバロック美術はどのような背景で生まれてきたのでしょうか?

次章で詳しく見ていきます。

 

 

2、バロック美術はなぜ?どのように生まれてきたか?理由や背景をA-PESTで分析する

さて、バロックについては、A-PESTで分析することで、その成立が見えてくるかと思います。

 

【1】Politics:政治的背景

バロックが生まれてきた16世紀末について、ヨーロッパはどのような状況にあったのでしょうか?

政治的な背景として最も大きな影響力を持っていたイベントは、

1517年に始まったマルティン・ルターによる宗教改革です。

つまり、ここから、カトリック教会に対抗して生まれてきた新勢力が、キリスト教を二分する大きな勢力となり、「プロテスタント」として新たな宗派をつくりだすことになります。

この動きは一気に広まっていき、カトリック教会としてはこの状況を看過できなくなっていきました。

そこで、1545年から63年にかけて断続的に行われた「トリエント公会議」等を経て、

カトリック教会として、美術を用いて布教していくことを決定します。

このように、16世紀から17世紀にかけては、カトリックとプロテスタントの対立が最も大きかった時期であり、このような風潮がバロックという文化芸術の繁栄に拍車をかけていきました。

 

【2】Economics:経済的背景

16世紀末においては、引き続き大航海時代の最中であり、

ヨーロッパは商工業が発達し、経済的にも潤っていた時期といえます。

しかし、17世紀初頭からは景気が減退していき、「17世紀の危機」と呼ばれるヨーロッパ全土が非常に混沌とした状況に突入していきます。

特に、スペインはフェリペ2世の治世下(1556年 – 1598年)において最も繁栄し、「太陽の沈まない国」と称されました。

 

【3】Society:社会的背景

宗教改革の影響を受け、ヨーロッパ全土が混乱します。

特に、カトリックとプロテスタントの対立により激化して行ったのが「魔女狩り」でした。

異端者を取り締まるために行われ、社会に大きな影響を与えました。

また、ヨーロッパ全土を巻き込んだ1617年に起こった宗教戦争である「三十年戦争」なども社会を大きく混乱させました。

 

【4】Technology:技術革新の背景

・活版印刷技術の普及と武器としての美術

16世紀、ルターの宗教改革に拍車をかけたのは、「活版印刷術」でした。

新約聖書を多くの人々に広めたひとつの理由がこの新しく登場した「活版印刷技術」という技術革新でした。この新技術を武器に、ルターによる新約聖書は爆発的な広がりを見せます。

これに対抗しカトリックとった措置が、文字ではなく、「絵画」や「彫刻」といった武器としての美術でした。

そして、その結果、宗教改革はヨーロッパ全土を巻き込む争いへとつながり、三十年戦争を引き起こします。

 

・17世紀の危機と科学革命

このような「17世紀の危機」を背景として登場してくるのが、

「科学革命」という「理性」でした。

この時代に、ケプラー、ガリレオ、デカルト、そして、ニュートンといった科学を用いた先駆者たちでした。

この17世紀の科学革命が下敷きとなり、18世紀に本格化していく「産業革命」へと繋がっていきます。

 

混乱の世紀こそ、新たな秩序が生まれ、そして、次の時代をつくっていく原動力になる。

そんなことがわかるかと思います。

 

以上のPESTを踏まえると、バロック美術:ARTは、以下のようにまとめられます;

 

・ルターによる宗教改革によって急速に拡大して行った新教「プロテスタント」に対抗するために、

カトリック教会が打ち出したのが「美術という武器」であり、

・対立が深まるほどに美術を通じた布教を強化して行った結果、

・素晴らしいアーティストを輩出し、芸術のムーブメントが生まれた

 

3、【3K分析】バロック美術の3つの特徴

バロック美術を概観していきましたが、この美術様式についてもう少しミクロな視点から分析していきたいと思います。

それが、3K(革新、顧客、競争・共創)という視点です。

 

【1】革新(Kakushin)

さて、これは前述した通り、

・活版印刷技術の発達

・17世紀の危機を通して発展して行った「科学革命」。実証的なアプローチが採られるようになる「考え方」が浸透

といった2つの革新がありました。

大航海時代という時代もあり、大陸を超えて人々に大量の情報が舞い込むようになっていき、そして、顕微鏡や望遠鏡等の技術革新が起きることによって、ミクロの世界も宇宙などのマクロの世界も、両面において、詳しく見ることができるようになっていきました。

これが人々の「見方」を大きく変えることになり、

そして、このような世界観が世界を少しずつ変えていきました。

現に、フェルメールの絵画には、「天文学者」という作品がありますが、この作品のモチーフは、顕微鏡を発明したアントニー・ファン・レーヴェンフックと言われています。

「天文学者」(1668年頃、51 × 45 cm、キャンバス・油彩、ルーブル美術館・パリ)

フェルメールの人生を読み解く5つのステップ!5つの代表作品も解説!
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【2】顧客(Kokyaku)

中心となる顧客は、教会や貴族等のキリスト教に関連する人々が中心でした。

カトリックの布教という目的の意味合いが強かったためです。

しかし、一方で、オランダは一味違った発展を遂げます。

それは、スペイン支配が及んでいた時からの「カトリック強制への反発」があります。

このあたりは、私の書籍の中で詳しく解説していますのでそちらをご覧いただくとして、

端的に言えば、バロック時代のオランダにおける中心顧客は、「非宗教的なモチーフを好んだ富裕層」でした。

スペインとは全く違った発展を遂げたのがこのオランダでした。

 

【3】競争・共創(Kyousou)バロックを代表する5人のアーティスト

 

①イタリア・カラヴァッジョ(1571年9月28日〜1610年7月18日)

バロックを先導するのが、カラヴァッジョ(イタリア)です。

他に、ルーベンス(フランドル)、ベラスケス(スペイン)、レンブラント(オランダ)、フェルメール(オランダ)といった巨匠達が続きます。

 

この5名については、以下のような時期の関係があります。

 

特にカラヴァッジョは、その革新的な画風でバロックを牽引し、ルーベンスやベラスケスといった画家達に大きな影響を与えました。

その代表的な作品が、『聖マタイの召命』(1599年 – 1600年、油彩、322×340cm、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂・ローマ)です。

この作品は、公開するや大評判となり、カラヴァッジョは一夜にして時代の寵児となりました。

この作品が皮切りとなり、美術は本格的なバロック美術様式の時代に突入していきました。

 

この作品はローマで描かれた作品ですが、スペイン王国の繁栄と共に、ルーベンスやベラスケスといったスペインに関連する巨匠達が輩出されました。

激情の天才画家カラヴァッジョの人生と作品を3つの方法で読み解く!
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②フランドル・ルーベンス(1577年6月28日 – 1640年5月30日)

③スペイン・ベラスケス(1599年6月6日(洗礼日) – 1660年8月6日)

ルーベンスとベラスケスは、同時代に生き、お互いに影響を与えあっていました。

ベラスケスと出会う頃には、ルーベンスはすでにバロック絵画の巨匠としての地位を確立しており、ベラスケスにとっては、レジェンドのような存在だったようです。

二人はお互いの絵の才能を認め合い、親交を持ちました。

特に、ベラスケスは、ルーベンスのアドバイスのもと、イタリアに旅行しそこで出会ったイタリアの巨匠作品から大きな影響を受けました。

 

【参考記事】

スペインの至宝画家ベラスケスに迫る!代表作を読み解く5つのポイント
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④ オランダ・レンブラント(1606年7月15日 – 1669年10月4日)

⑤ オランダ・フェルメール(1632年10月31日? – 1675年12月15日?)

スペインは17世紀に入る頃には、すでに衰退の兆候が見え始めていました。

その衰退に拍車をかけたのが、オランダによるスペインからの独立でした。

一方で、オランダは東方貿易等で莫大な富を得ており、「オランダ黄金時代」を築いていきます。

この時代の最中に生き傑作を残したのが、レンブラントとフェルメールでした。

レンブラントは、「集団肖像画」というジャンルで名作を残しました。その代表作が「夜警」です。

また、フェルメールは時代背景等もあり、風俗画というジャンルで名作を残しました。

オランダ特有の美術業界の事情もあり、バロックとは少し離れた独自の発展を遂げていきました。

フェルメールの人生を読み解く5つのステップ!5つの代表作品も解説!
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*

 

以上のように、バロック美術は、ヨーロッパ各地で発達し、

特に「カトリックの国」において発展していきました。

 

そして、フランスもこの頃から美術に力を入れていくことになります。

バロック期のフランスの画家としてフランス美術界の始祖ともいえる存在が、「ニコラ・プッサン」です。

 

次回は、バロックから続くフランスで発達し始めた「ロココ美術」をご紹介します。

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Tags: 美術様式
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Akko

Akko

癒し系アート講師(看護師/保健師)

看護学生の時、「芸術に触れ、感性を磨きなさい」という学長の言葉に感銘を受け、美術に興味を持ちました。絵画鑑賞教室などは敷居が高く感じていた時に、出会ったのがゼロアートプログラム!でした。

受講当初は、「この色が好き!」「このモチーフが好き!」くらいの感想でしたが、ある時を境に作品を見る目が一変しました。そう、画面から「浮き出てくるような見方」ができたのです。「あっ、見えた!」そんな驚きと共に心がふるえました。あの感動、あの喜びは忘れられません。

絵などのアートを観ることを通じて、新たな発見をしたり、好奇心をくすぐられたりしている今日この頃。そんな自分の感動体験を他の人にも味わっていただきたい。そんな「アートの種まき」になればと思っています。

◯ 好きな色

幼い頃に見た夜明けの空のウルトラマリンブルーがとても印象的に残っていて、青色が好き。

◯ 休日の過ごし方

ボーっと海沿いを散歩するのが気分転換。ヨガもゆるく9年ほど継続中

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