あなたの論理と感性を高めるオウンドメディア「ZERO ART」
No Result
View All Result
ZERO ART
  • ZERO ART(ゼロアート)について
  • アーティスト
    • カラヴァッジョ
    • クールベ
    • クリムト
    • ゴーギャン
    • ゴッホ
    • セザンヌ
    • ターナー
    • ダ・ヴィンチ
    • フェルメール
    • ベラスケス
    • マティス
    • マネ
    • ミレー・ジャン=フランソワ
    • モネ
    • ロダン
  • 美術様式
    • 彫刻
    • ルネサンス
    • マニエリスム
    • バロック
    • ロココ
    • 新古典主義
    • ロマン主義
    • 写実主義(リアリズム・レアリスム)
    • 印象派
    • ポスト印象派
    • フォーヴィスム
    • キュビズム
    • その他
  • 場所
    • アメリカ
    • イギリス
    • イタリア
    • オランダ
    • スペイン
    • ドイツ
    • フランス
    • その他
  • 書籍「論理的美術鑑賞」(翔泳社)を紹介!
  • お問い合わせ
メルマガ登録
ZERO ART
  • ZERO ART(ゼロアート)について
  • アーティスト
    • カラヴァッジョ
    • クールベ
    • クリムト
    • ゴーギャン
    • ゴッホ
    • セザンヌ
    • ターナー
    • ダ・ヴィンチ
    • フェルメール
    • ベラスケス
    • マティス
    • マネ
    • ミレー・ジャン=フランソワ
    • モネ
    • ロダン
  • 美術様式
    • 彫刻
    • ルネサンス
    • マニエリスム
    • バロック
    • ロココ
    • 新古典主義
    • ロマン主義
    • 写実主義(リアリズム・レアリスム)
    • 印象派
    • ポスト印象派
    • フォーヴィスム
    • キュビズム
    • その他
  • 場所
    • アメリカ
    • イギリス
    • イタリア
    • オランダ
    • スペイン
    • ドイツ
    • フランス
    • その他
  • 書籍「論理的美術鑑賞」(翔泳社)を紹介!
  • お問い合わせ
No Result
View All Result
メルマガ登録
ZERO ART
あなたの論理と感性を高める
オウンドメディア「ZERO ART」
Home 美術様式

ロココ美術様式を3つの方法で読み解く!ロココ美術とは何か?

「フランスっぽい」優雅な美術が生まれた背景を解説!

Mickey by Mickey
2020年4月1日 - Updated On 2023年3月9日
in 美術様式, ロココ, 17世紀, フランス

 

ゼロアートのMickeyです。

本日は、前回ご紹介したバロック美術に続く美術様式で、

フランスを舞台にして広まった「ロココ美術様式」についてご紹介します。

 

【バロックについてはこちら↓】

バロック美術の「3つの特徴」と「7つの観点」とは?
バロック美術の「3つの特徴」と「7つの観点」とは?

 

 

目次

  • 1、3Pで分析!ロココ美術とは?
    • ◆Period(When?)
    • ◆Place(Where?)
    • ◆People(Who?) & Piece(What?)
  • 2、ロココ美術の成り立ちについてA-PESTで分析する!
    • 【1】Politics:政治的背景
    • 【2】Economics:経済的背景
    • 【3】Society:社会的背景
    • 【4】Technology:技術革新の背景
  • 3、ロココ美術を代表する3人のアーティストとその代表作とは?
    • ① アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721)
    • ② フランソワ・ブーシェ(1703-1770)
    • ③ ジャン・オノレ・フラゴナール(1732-1806)

1、3Pで分析!ロココ美術とは?

ロココ美術の特徴を3つのPの観点から整理すると以下の通りとなります

 

◆Period(When?)

18世紀初頭に興り、18世紀後半まで続きました。

 

◆Place(Where?)

フランスで興り、ヨーロッパ各国にも広がりました。

 

◆People(Who?) & Piece(What?)

・アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721):「シテール島の巡礼」(1717年)

・フランソワ・ブーシェ(1703-1770):「ポンパドゥール夫人」(1756年)

・ジャン・オノレ・フラゴナール(1732-1806):ぶらんこ(1767年)

 

※各作品についての詳細は、後述

 

ロココ美術様式は、ソフトな色味、曲線等を特徴として描かれる甘美で優美な絵画スタイルです。

1682年にヴェルサイユ宮殿が完成したことに端を発し広まっていった美術様式です。

ここから美術の中心地が、本格的に、フランスに移行していくことになります。

2、ロココ美術の成り立ちについてA-PESTで分析する!

ロココ美術について、

どのようにして成り立ち、

様式として分類されるようになったのかをPESTの観点からご紹介します。

主な分析の舞台となるのは、18世紀のフランスです。

 

【1】Politics:政治的背景

ルイ14世(1701年、イアサント・リゴー画)

 

・17世紀後半から18世紀初頭のフランスは、ルイ14世の絶対王政の最盛期です。

・ルイ14世が造営したヴェルサイユ宮殿に、貴族を移住させます。

・これ以降、ルイ16世の治世まで、ヴェルサイユを中心に政治が行われていきます。

・ルイ15世の治世下では、ロココを代表する画家たちが描いた、愛妾のポンパドゥール夫人が台頭し権勢をふるいました。

・そして、この「贅の限りを尽くした王様の暮らし」は、かの有名なルイ16世とマリー・アントワネットの物語へとつながっていきます。

・この時期は、それまでフランスが得ていた植民地に関する戦争をはじめとして、数多くの対外戦争が行われました。

 

【2】Economics:経済的背景

・ヴェルサイユ宮殿の造営に加え、対外戦争での莫大な戦費がフランスを圧迫します。

・加えて、英仏通商条約を締結し、国内産業の振興を狙いました。

・しかし、イギリスとの関税交渉で不利な条件をのみ、結果として、綿工業をはじめとするフランスの産業が大打撃を受けました。

このような失策により、深刻な財政難に陥ったことが、フランス革命へと繋がっていきます。

 

【3】Society:社会的背景

・18世紀には、人々の生活環境が整えられ、ヨーロッパの人口が倍に増えていきます。

・そして、フランスでは、18世紀末にフランス革命がおきます。

・この背景には、アンシャンレジームという、国王を頂点とする、数少ない特権階級によって大層の人間が支配される制度への社会からの不満の蓄積があります。

・農民は苦しみ、重税を納める。フランスの深刻な財政難を引き金にして、この社会構造が大きな変革を迎える準備を整え、実際にフランス革命という「絶対王政の転覆」が起こってきます。

 

【4】Technology:技術革新の背景

思想の巨人 ジャン=ジャック・ルソー

17世紀後半から18世紀にかけては、

「啓蒙時代」と呼ばれ、「考え方の革新」が起き広まっていきます。

 

これは、つまり、

「神中心の考え方」から、人間による「理性を発揮した”知”を中心に据えるという考え方」

へと大きな思想の転換が行われ、人々の間に広まっていきました。

 

この考え方の普及を後押ししたのが、印刷機のさらなる普及による読者の増加です。

 

そして18世紀の後半には、第一次産業革命がイギリスから始まりました。

蒸気機関の発明によって、人間の労働力が機械にとって代わられるようになっていき、

19世紀の本格的な産業革命へと繋がっていきます。

 

以上のPESTを踏まえると、ロココ美術(ART)は、以下のようにまとめられます;

・ヴェルサイユ宮殿の完成に伴い、ルイ14世が文化面を整え始め、貴族文化が隆盛していきました

・対外戦争等もあり、王政は財政難に見舞われ、財政政策を見直す必要に迫られます

・印刷機の普及により、人間の理性と知を主眼とした啓蒙思想が広がりをみせ、王政(アンシャンレジーム)への不満が募っていきます。

・これまでの神を中心とした考え方に対して疑問が生まれ、「考え方の革新」が起きていき、これまでの旧体制を打ち破るような動きが出てきます。

 

つまり、ロココ美術とは、フランスが19世紀という産業革命の世紀に向かう前の、

「宮廷・貴族文化」における美術様式であり、激動を前にした

 

「つかの間の、優雅で、一握りの人たちのための芸術」

だったと言えるでしょう。

3、ロココ美術を代表する3人のアーティストとその代表作とは?

さて、ロココ美術を代表する3人のフランスのアーティストたちについて、
その代表作と共に少しだけご紹介します。

① アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721)

・代表作「シテール島の巡礼」(1717年、油彩、129*194cm、ルーブル美術館所蔵)

 

1714年、ヴァトーはアカデミーのメンバーに加入することが承認されました。

その際に、アカデミーに作品を提出する必要があったのですが、

ヴァトーは他の顧客からの多数の作品制作を行うことを優先したため、多忙を理由に、3年間、作品の提出を行いませんでした。

アカデミーからの最後通告を受け、7ヶ月あまりで仕上げたのがこの作品「シテール島の巡礼」でした。

この作品は、3つのバージョンがあり、最初のものは1710年に制作されましたが、当作品は2つめのバージョンになります。

シテール島が、若者が愛を育む理想的な「愛の島」として描かれています。

このようなジャンル・テーマは、当時のどの絵画のジャンルにも属さなかったため、「フェート・ギャラント(fêtes galantes)」という新しいジャンルが創設されることになりました。フェート・ギャラント(fêtes galantes)とは、「雅宴画」と訳されます。

 

② フランソワ・ブーシェ(1703-1770)

・代表作:ポンパドゥール夫人(1756年、212×164cm、油彩、アルテピナコテーク(ミュンヘン))

 

ブーシェを支援した最大のパトロンであり、ルイ15世の交妾だったポンパドゥール夫人の肖像画。

そのような寵愛を受け、国王の筆頭画家や王立絵画彫刻アカデミー院長といった役職を歴任しました。

 

③ ジャン・オノレ・フラゴナール(1732-1806)

・代表作「ぶらんこ」(1767年、油彩、81 × 64.2 cm、ウォレス・コレクション)

 

ロココ美術の最後を彩る代表的な画家フラゴナール。教科書などでも目にしたことがあるかもしれません。

この「ぶらんこ」にのる婦人と、その姿を下から覗き見る愛人の貴族の男性を描いています。

 

*

このようにロココの絵画は、「甘ったるいなぁ」という印象を与える「優雅な美術」だということがお分かりいただけたかと思います。

ロココは宮廷文化と密接に結びついていたため、フランス革命という市民革命によりこの美術様式自体が、激しい非難の的になりました。フラゴナールの最後も非常に惨めなものだったと言われています。

 

いかがでしたか?

18世紀のフランス絶対王政下において発達した独特な文化がロココ美術の特徴でした。

 

そして、18世紀のフランスにおける最大のイベントであるフランス革命を契機として、

ロココ美術にとって代わるのが、「新古典主義」です。ナポレオンの登場と密接に結びついた美術様式です。

次回は、「新古典主義」について紹介していきます。

新古典主義とは?その絵画作品の特徴について3つの方法で徹底解説!
新古典主義とは?その絵画作品の特徴について3つの方法で徹底解説!
Tags: 美術様式
古い記事

激情の天才画家カラヴァッジョの人生と作品を3つの方法で読み解く!

新しい記事

絵画の革命「写実主義(リアリズム)」とは?その特徴と背景を3つのポイントで解説!

Mickey

Mickey

愛媛の田舎まちで、鮮魚商(お魚屋さん)を営む両親の一子長女としてこの世に生を受けました。感受性豊かで芸術家肌な魚座。ゼロかイチか白黒はっきり答えが出ることが好きなわたしは、リケジョという人生を選びます。

大学は名古屋で工学部に進み、SIerとして就職しますが、28歳で舞台俳優に転向。10年ほど身を置いたのち、会社員生活に戻ったわたしは現在、素材メーカーの知的財産部でシステム担当をする傍ら、定年後の未来を見据え(笑)、アートアドバイザーを始めました。

アートを学ぼうと思ったきっかけは、代表の堀越のメルマガで目にしたこのコトバ。

『~感性と論理は両立しないという「嘘」~ 論理的な力は感性と両立する、むしろともに高めあう関係』

色々なアートの楽しみ方、観方、感じ方があります。それでいいのです。アートに正解はない、逆を言えばすべてが正解!EverythingOK!!そんな想いを胸にガイドさせていただいています。

◯ 好きなこと

感じることが大好きで感じたものを放出することが喜びのわたしは、幼いころから気づけば歌って踊っていました。そしていまは、歌手のコンサート等でバックコーラスをさせていただいたり、ボイストレーナー(歌講師)を目指して日々勉強しています。

◯ 見方が変わった「絵」

クロード・モネの「積みわら(日没)」

関連 記事

印象派の先駆け イギリスの風景画家  ターナーの人生と代表作10点

印象派の先駆け イギリスの風景画家  ターナーの人生と代表作10点

2023年5月14日
印象派の巨匠「モネ」で実践!人生を紐解く「ストーリー分析」という見方

印象派の巨匠「モネ」で実践!人生を紐解く「ストーリー分析」という見方

2022年6月25日
モネ「睡蓮の池」で実践!作品を観察する「鑑賞チェックシート」という見方

モネ「睡蓮の池」で実践!作品を観察する「鑑賞チェックシート」という見方

2022年6月1日
ゴッホの星月夜で実践!美術鑑賞はじめの一歩、「3P」という見方

ゴッホの星月夜で実践!美術鑑賞はじめの一歩、「3P」という見方

2022年5月18日 - Updated On 2023年3月9日

人気記事

  • ゴッホの作品「星月夜」の見方の3つのポイントを解説!~夜空からのメッセージ~

    ゴッホの作品「星月夜」の見方の3つのポイントを解説!~夜空からのメッセージ~

    0 shares
    Share 0 Tweet 0
  • ゼロから分かる西洋美術史入門!30の美術様式について3Pで読み解きます!

    0 shares
    Share 0 Tweet 0
  • ルネサンス美術の「3つの特徴」と「なぜ、どのように」生まれたか?を解説!

    0 shares
    Share 0 Tweet 0
  • 古代ギリシャ美術とは何か?代表的な作品を紹介! ―

    0 shares
    Share 0 Tweet 0
  • バロック美術の「3つの特徴」と「7つの観点」とは?

    0 shares
    Share 0 Tweet 0

代表・堀越の新刊「論理的美術鑑賞」

SDアート公式youtube

MAIL MAGAZINE SUBSCRIBE

ZERO ART公式YouTubeチャンネル

ZERO ART 公式Twitter

運営会社

株式会社SDアート

Recent News

印象派の先駆け イギリスの風景画家  ターナーの人生と代表作10点

印象派の先駆け イギリスの風景画家  ターナーの人生と代表作10点

2023年5月14日
アンリ・マティスの人生と作品を3つの方法で読み解く!代表作10点も紹介!

アンリ・マティスの人生と作品を3つの方法で読み解く!代表作10点も紹介!

2023年2月24日 - Updated On 2023年5月3日

(C)2020 SD Art Inc.

No Result
View All Result
  • TOP
  • ABOUT
  • 年代
    • 13世紀以前
    • 15世紀
  • アーティスト
    • カラヴァッジョ
    • クリムト
    • クールベ
    • ゴッホ
    • ゴーギャン
    • セザンヌ
    • ダ・ヴィンチ
    • フェルメール
    • ベラスケス
    • マネ
    • ミレー・ジャン=フランソワ
    • モネ
    • ロダン
  • 美術様式
    • ルネサンス
    • マニエリスム
    • バロック
    • ロココ
    • 新古典主義
    • ロマン主義
    • 写実主義(リアリズム・レアリスム)
    • 印象派
    • ポスト印象派
    • フォーヴィスム
    • キュビズム
    • 彫刻
    • その他
  • 場所
    • アメリカ
    • イギリス
    • イタリア
    • オランダ
    • スペイン
    • ドイツ
    • フランス
    • その他
  • お問合せ
  • 美術鑑賞の方法
  • 新刊「論理的美術鑑賞」紹介

(C)2020 SD Art Inc.