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Home 美術様式

新古典主義とは?その絵画作品の特徴について3つの方法で徹底解説!

ナポレオンが利用した新古典主義絵画のチカラ

Akko by Akko
2020年4月3日 - Updated On 2023年3月9日
in 美術様式, 新古典主義, 18世紀, フランス, 19世紀


こんにちは!ゼロアートのAkkoです。

今回は、フランスで美術が花開いたロココ美術の反発から生まれた
新古典主義美術について解説していきます。

 

目次

  • 1、 新古典主義美術の3つの特徴とは?
    • ◆Period (When?)
    • ◆Place(Where?)
    • ◆People(Who?)& Piece(What?)
    • ◆新古典主義とは?
  • 2、 新古典主義はなぜ?どのように生まれてきたのか? 理由や背景についてA-PESTで分析する
    • 【1】 Politics: 政治的背景
    • 【2】 Economics: 経済的背景
    • 【3】 Society:社会的背景
    • 【4】Technology: 技術革新
    • 【Art: 美術様式】
  • 3、新古典主義の4人のアーティストと代表作
    • ①ジャク=ルイ・ダヴィッド(1784-1825)
    • ②ドミニク・アングル(1780-1867)
    • ③フランソワ・ジェラール(1770-1837)
    • ④アントワーヌ=ジャン・グロ(1781-1835)

1、 新古典主義美術の3つの特徴とは?

新古典主義の特徴を3つのPの観点から整理してみました。

 

◆Period (When?)

・18世紀中頃~19世紀初期までの間の時期に主流となりました。

 

◆Place(Where?)

・ヨーロッパ各地ですが、主にフランスで広まりました。

 

◆People(Who?)& Piece(What?)

・ダヴィットとアングルが有名です。

・また、ダヴィットの弟子として活躍したジェラールやジャン・グロも有名です。

・代表作品は以下の通りです;

 

ダヴィット:『ソクラテスの死』

アングル:  『グランド・オダリスク』

ジェラール:『プシュケとアモル』

ジャン・グロ:『ヤッフェのペスト患者を訪れるナポレオン・ボナパルト』

◆新古典主義とは?

新古典主義以前の美術の流れとして、16世紀以降、ヨーロッパ各国で繁栄した、重々しく劇的な表現を中心とした「バロック美術」があります。

その後、ルイ14世の死を境に、その重厚な表現の反動として生まれた自由な日常性を描く「ロココ美術」がありました。

このロココの時代の代表的な作家、作品が、フラゴナールの『ブランコ』です。

【参考記事】

ロココ美術様式を3つの方法で読み解く!ロココ美術とは何か?
ロココ美術様式を3つの方法で読み解く!ロココ美術とは何か?

 

その後、勃発したフランス革命から、権威を振るっていたナポレオンの時代に華やかなロココ美術から新古典主義が生まれました。

新古典主義とは、端的にあらわすならば、

 

「革命の様子を写真のように正確に描いた真面目な美術様式」

 

です。

 

それではその美術様式が登場してきた時代背景についてはどのようになっているのでしょうか?

次章で詳しく見ていきたいと思います。

 

2、 新古典主義はなぜ?どのように生まれてきたのか?
理由や背景についてA-PESTで分析する

A-PEST分析とは、ART(美術様式)を、P(Politics:政治)、E(Economics:経済)、S(Society:社会)、T(Technology:技術革新)の4つの観点から読み解いていくというオリジナルの方法です。

さて、早速ですがPから見ていきましょう。

 

【1】 Politics: 政治的背景

・フランス革命の勃発

新古典主義が生まれた18世紀、ヨーロッパの政治はどのような状況にあったでしょうか?
1789年に起きたフランス革命抜きには語れません。

  • ブルジョワ階級を優遇する政策=アンシャンレジームという旧体制への反発
  • アメリカ独立戦争が原因で抱えた多額の出費
  • 宮廷の贅沢な生活による慢性的な財政難
  • 「啓蒙思想」という思想革命の広がりにより、「自由・平等・博愛」を訴える「市民革命」を後押し

このような様々な要因が重なり、フランス革命が起き、絶対王政が倒されました。

そして、共和制へと変わり近代国家への大きな転換期となり、ナポレオンによる第一帝政へと繋がっていきます。

また、ナポレオンがカトリック教会と和解した1801年のコンコルダートをきっかけに、カトリック教会とフランスとの関係が修復しました。

これが「ナポレオンによる美術活用」にもつながります。

 

【2】 Economics: 経済的背景

・混乱を経て経済は安定へと向かう時期

フランスは革命の影響により、18世紀末には深刻な財政状況へと陥り、当時の国内産業は壊滅的な状況でした。

その後、ナポレオンによる度重なる戦争で戦費が増大する一方で、戦勝国として被制服国への課税や賠償金等によって、財政が改善されていきます。

さらに、1800年には中央銀行としてのフランス銀行が創設され、また、国内の通貨が統一されるなど経済対策を行っていった結果、経済は安定していきました。

 

【3】 Society:社会的背景

・下層階級の不満の蓄積と「自由・博愛・平等」

イギリスの工業化に比べると、人口増加は緩やかでしたが人口は増大していきます。

当時のフランスは、特権階級にあたる聖職者と貴族が権威を振るっていました。下層階級である平民は、そのような不平等な社会に不満を募らせていった結果、フランス革命へと繋がっていきました。

その影響は地方の農村にまで及び、様々な暴動や反乱が起きます。

以下の二つが主要な出来事です;

  • 地方の裕福な地主たちが陰謀を企んでいるという噂が流れ、農村がパニックになった「アリストクラートの陰謀」
  • ルイ16世の死後、他国との戦争のために、市民への徴兵令に反発して起きた「ヴァンデノの反乱」

ロベスピエールは、1793年にこれらの反乱への参加者を弾圧し、事態を収束しようとしますが「恐怖政治」と呼ばれ、不安定な社会がつづいていました。その後、1796年にナポレオンが台頭したことで、国内は安定していきました。

 

・古代ローマ遺跡「ポンペイ遺跡」の発見

また、B.C79年に起きた火山の噴火によって消えた古代ローマの遺跡「ポンペイ遺跡」の考古学的な発見により、古代ギリシャ芸術への理想を求めるようになったことで、新古典主義美術様式が確立されていきます。

 

【4】Technology: 技術革新

18世紀の技術革新は、イギリスで生まれた産業革命による手作業から工場の大量生産の変革です。

・1733年のジョン・ケイによる飛び杼による綿織物の生産の向上。
・水力紡績機により増々大量生産の実現。
・1769年、蒸気機関車の改良や、蒸気船の発明による交通機関の発達。
・1825年、世界初の鉄道が開通。

このような技術革新によって、一気に近代化されていきました。

ただ、フランスについては、産業革命が本格的に始まったのが、ナポレオン3世の第二帝政のときであり、1860年代に入ってから産業革命が完成を迎えます。従って、19世紀前半は技術革新の面においては、イギリスの後塵を拝していました。

 

【Art: 美術様式】

以上のPESTの状況を踏まえると、ARTについては、以下のようにまとめることができます。

・フランス革命の結果、ナポレオンが登場し、皇帝ナポレオンとして君臨。

・度重なる対外戦争の勝利でフランスの財政は改善すると共に、フランス国内の経済は銀行や通貨の整備等により、安定化。

・また、ポンペイ遺跡の考古学的な発見等により、ロココなどの甘美な雰囲気ではなく、「クラシカル」な表現が社会的にも好まれるように。

・そして、産業革命という新たな時代の波を背景にしながら、ナポレオンがコンコルダートによってカトリック教会と和解するなどして、ナポレオンが美術を「戦略的に」利用していきました。

・その結果、古代美術を取り入れた新古典主義が発展していきました。

 

この新古典主義の3つの特徴は、

① 色彩よりも正確なデッサン力と安定した構図
② 人としての善悪を問うような倫理的な主題
③ 誰もが共感できる理性

この要素を含む作品が求められるようになったのです。

その例が、ナポレオンの肖像画のような厳格な表現でした。

続いて、新古典主義の代表的なアーティストと作品を見て行きましょう。

 

3、新古典主義の4人のアーティストと代表作

①ジャク=ルイ・ダヴィッド(1784-1825)

『マラーの死』

(1793年、油絵、165*128、ベルギー王立美術館)

 

ダヴィットは、フランス近代絵画の祖となった人物で、多くの弟子を持ちました。
1781年に王立アカデミーの会員になり、国から依頼され、歴史画を多く手掛け、古典主義絵画の基礎を築きました。

上記に挙げた作品『マラーの死』に描かれている男性は、ジャン・ポール・マラーで、革命の指揮者でした。当時、ダビッド自身も熱烈な革命家だったことから、マラーの死を英雄的に描いています。
その後、ナポレオンが登場してからは、主に戦争を題材として描く記録画家として活躍します。しかし、革命後、次第に時代から求められることが無くなり、ベルギー、ブリュッセルへ移住し亡くなりました。

以下は、ダヴィットの弟子となる、18世紀に活躍した画家達です。

 

②ドミニク・アングル(1780-1867)

 

『グランド・オダリスク』

(1814年、油絵、88.9*162.56、 ルーヴル美術館)

アングルは、11歳から画家として活動し、才能を発揮しました。他の画家と比べても非常に早い時期から活動していたことがわかります。

彼の初期の作品は、「スーパーリアリズム」と言われ、大変緻密な肖像画を数多く残しています。

しかし、1807年のイタリア留学を境に、柔らく描く表現方法を学び、そこで生まれたのが、この有名な『グランド・オダリスク』です。

この作品は、緩やかな表現に成功していますが、体の輪郭が不自然であることから批判を受けます。
一方で、この作品は、この後訪れる「ロマン主義的なテーマ」を含む先駆的な作品でもあることから、注目を集めることになります。

 

③フランソワ・ジェラール(1770-1837)

『アモルとプシュケ』

(1798年、油絵、186*132、ルーブル美術館)

ジェラールは、皮膚が陶器のような艶やかさがあることから1798年のサロンで話題となり、その後ナポレオンの妻であるジョゼフィーヌの画家となりました。
この『アモルとプシュケ』も滑らかな白い肌が特徴です。

 

④アントワーヌ=ジャン・グロ(1781-1835)

『アルコレ橋のボナパルト』

(1796年、油絵、73*59、ヴェルサイユ宮殿)

ダヴィットの弟子であるジャン・グロは、師匠の死後、彼のアトリエを引継ぎます。軍の英雄であったナポレオンのイメージを具体化して描きました。この作品はその代表的なものです。

 

*

新古典主義の成り立ちや内容について辿ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

印象としては、重厚で固いものが多く、18世紀の革命の時代に生まれ、激動を生きた人々の姿が描かれた歴史画は迫力を感じさせます。

次回は、文学の世界から発展し、感情的で多様な美が主流となる「ロマン主義」を紹介します!

新古典主義とは?その絵画作品の特徴について3つの方法で徹底解説!
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Tags: 美術様式
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癒し系アート講師(看護師/保健師)

看護学生の時、「芸術に触れ、感性を磨きなさい」という学長の言葉に感銘を受け、美術に興味を持ちました。絵画鑑賞教室などは敷居が高く感じていた時に、出会ったのがゼロアートプログラム!でした。

受講当初は、「この色が好き!」「このモチーフが好き!」くらいの感想でしたが、ある時を境に作品を見る目が一変しました。そう、画面から「浮き出てくるような見方」ができたのです。「あっ、見えた!」そんな驚きと共に心がふるえました。あの感動、あの喜びは忘れられません。

絵などのアートを観ることを通じて、新たな発見をしたり、好奇心をくすぐられたりしている今日この頃。そんな自分の感動体験を他の人にも味わっていただきたい。そんな「アートの種まき」になればと思っています。

◯ 好きな色

幼い頃に見た夜明けの空のウルトラマリンブルーがとても印象的に残っていて、青色が好き。

◯ 休日の過ごし方

ボーっと海沿いを散歩するのが気分転換。ヨガもゆるく9年ほど継続中

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